Past Kimagure

         〜 2005年8月のKimagure 〜

  7月下旬、日本が夏休みに入る頃から仕事が少なくなりました。
この時期旅行代金が一気に上がるために、お客さんは少なくなる時期なのです。
とってもいい時期なんですけどね…。
「仕事が無いと懐具合が…」などと嘆いた所で仕事は増えない!
時間もあるし!ってことでハイキングに出かけてきました。
「あの山格好いいな〜、登りたいな〜。」なんて思っていた山にも登ってきました!

カナディアンロッキー・ハイキングシリーズの始まり始まり〜。

 
       ランドル山ハイキング  2005 July 26


この山に登ってきました!(画像は春に撮影 Photo by 奥さん)
  ランドル山はバンフの象徴的山の一つに数えられる山。街からも見える。
バンフ国立公園滞在許可証に画像が載っている山でもあったりする。
標高2949m。スクランブルガイドブックの中では初級に位置づけられていた。
スクランブルとは、整備されたトレイルを歩くハイキングより
ちょっとだけ難しいとされる山登り。マウンテニアリングよりは易しい。
だから基本的にはロープやハーネスといった道具は使わないで歩けるもの。
分類はいまひとつよくわからないけど、登れるっていうんだから登っておこう!
この春バンフに引っ越してきて間もない頃に頂上まで登れると聞いて、
この夏のうちに登っておこうと心に決めた山。

トレイルヘッドまではある程度近場の駐車場まで車で行ってそこから歩くか、
自転車でバイクトレイルを走ってトレイルヘッドまで行くか。
歩く距離を短くしようと安易にマウンテンバイクを選択。
まず、バンフのインフォメーションセンターに地図があるというのでもらいに行く。
地図をもらって職員にどんな感じか聞くと「もう、とっても簡単!楽しんできて!」
ホントか?カナダ人。あまりに軽〜い返事過ぎて疑わずにはいられない。
「岩場歩きは登りの時にこんな所降りれるかと思うけど、下りは問題ないわ。」
半信半疑だけど笑顔でお礼を告げてインフォメーションセンターを後にする。
朝のボウ川沿いをMTBで走るのが気持ちがいい。いい朝だ。
しかし登りに差し掛かると気持ちよく無い。く、苦しい…。
今年は車の運転の多い仕事をしていて普段運動不足のせいか、
緩やかに長く続く登り坂で息が上がる。こんなんで大丈夫か?
なんとかトレイルヘッドに到着。今日の相棒奥さんはMTBを押して歩いてきた。
トレイルヘッドからもいきなり登り坂。
駐車場から緩やかな坂をウォーミングアップがてら歩いて登ってから
このハイキングトレイルに入った方が良かったかな?と思う。
歩き始めの二人の会話は「辞めとく?」「帰る?」…限りなく弱気。
しかし二人とも帰るはずも無く、なんだかんだ言いながら登っていく。


トレイルヘッドでまず一枚


スイッチバックを登っていく


山の上から続く谷間は…


遥か下まで続いていく…
  しばらく森の中の歩きが続いていたが、気が付くと標高が上がっていた。
スイッチバックと呼ばれるジグザグ道を登っていくと所々で景色の開ける場所も。
そこを登り切ってまた森の中を歩くとセントラル・ガリーと呼ばれる谷間に到着。
上から続く谷間は自分達が渡る場所のずっと下まで続いている。
ここでもし雪崩が押し寄せてきたら逃げ道無いなぁなどと考える。
ま、今は雪崩る雪も無いわけなんだけど。
ハイキングトレイルはここまで。この先がスクランブルの範疇らしい。
いよいよだ!とワクワクしながら休憩後、いざ出発!


青い空、緑の森とロッキーの山々、そしてそれを照らし出す陽射し、贅沢だなぁ…
  てっきり自分で歩く場所を探すオフトレイルハイキングになるものだと思っていたら、
さすが「簡単なスクランブル」なだけはある。
たくさんの人が訪れるのか、 しっかり踏み跡つまり道がついていた。
「整備の度合いが落ちるだけで全然普通のハイキングなんだな」
な〜んて思っていたら、森林限界を超えて岩場に入っていく。


森林限界線を超えて登っていく


見渡す限りの岩の斜面


竜の背と呼ばれる細い岩場を登る


頂上まではもう一息!
  ロッキーの岩山、大きな岩の上に細かくなった石がゴロゴロしていて
所々滑り易い。足の置き場を考えながら歩く。
ソールのしっかりしたハイキングブーツを履いているからまだ安心だけど、
運動靴とかでは来たくないなぁ。と思っている自分がいれば、
脇に運動靴に半袖短パンの軽装で登っていく白人さんがいたりもする。
白人さん達の軽装加減にはすっかり慣れているから、別になんとも思わない。
そうこうしているうちに Dragon's Back (竜の背)と呼ばれるエリアが目前に迫る。
ここは歩く岩場の幅が狭くなり、両サイドは崖になって落ちていて見えない場所。
先の見えない場所っていうのはやっぱり怖い。悪い想像をしちゃう。
高所に弱い奥さん大丈夫かな?と思いつつ登らせてしまった。
後で降りられないとか言われたら困るな…。
ここを過ぎてしまえば頂上まではもうひとふん張り!

斜面を登りつめた所から頂上標高2949m地点までは数十mの横移動があるけれど、
奥さんは「もうここで充分!」と言うので風を避けられる場所で休憩。
しばらくの休憩後、自分は頂上を目指して移動を開始。

…で、ほどなく登頂!


ボウ川やカスケード山(左)、ミネワンカ湖(右)まで見渡せる


吸い込まれてしまいそうな高度感、これはヤバイ!
  いや〜、すごいっ!!
頂上からの眺め、凄かった。 バンフ周辺はもちろんのこと隣町キャンモアも見えちゃう。
更には 遥か彼方まで続くロッキーの山並み。
そして広い広いボウ谷を上から眺めることが出来る。
何よりビビッたのが北東側斜面を上から覗き込めること。
北東側は切り立った崖になっているけど、覗いていると吸い込まれてしまいそう。


カナダ国旗と共に記念撮影してもらう


隣町キャンモアも見える
  頂上で、先に登頂していた2人組はカナダ国旗と共に記念撮影。
羨ましそうに眺めていたら、「お前も撮るか?」やったー!!
天気予報では一日中いい天気の予報だったのに、
登頂前から風は強くなり雲行きも怪しい。あの青空はどこへ?
頂上から西の方向を眺めると遥か彼方では雨を降らせている雲行き。
あの雲が来る前に岩場を降りておかないと、
濡れた岩の上は滑りやすくなるし、頂上滞在はそこそこにして下山を始める。


崩れやすい岩場を慎重に降りる


森まで降りると安心感一杯!
  下りは確かに登りの時に感じたほどの不安は無く降りられる。
「さすがインフォメーションセンター」と、感心しながらそれでも慎重に降りていく。
森林限界線まで下ると安心感が増す。
ハイキングトレイルに戻ると歩くのも楽チン。
トレイルヘッドでMTBにまたがって風を切って下っていくと、これまた楽チン。
朝の気持ちはどこへやら、MTBでトレイルヘッドまで来て良かったと思う。
朝9時から歩き出し、1時に登頂、5時に下山。
2人で山を歩いていると、普段家では話さないような内容のいろいろな話を
する機会になったりもする。時間あるからねぇ。
いやいやいい休日だった。

 
       テンプル山ハイキング  2005 August 2


この山に登ってきました! (反対側からだけど)
  ランドル山ハイキングから一週間後、今度はテンプル山へ。
この山はレイクルイーズエリアにある山で、山頂部に氷河を抱く独立峰。
カナダ大陸横断道路1号線から見える姿が格好いい!(上の画像)
だからこの山も登ってみたいと思っていた山。
標高3543m。スクランブルガイドブックでは中級に位置づけられる山。
標高が高いため山頂付近に雪が残り、簡単に登れる時期は盛夏の一時期らしい。

相変わらず暇な時期の続くこの夏所属しているガイド会社。
このテンプル山に登りたいと思っていた人は多く、
多くの人の休みが重なるこの日にみんなで登っちゃおう!ってことになる。
うちの奥さん以外、全員がロッキーのガイドさん(計8名)って凄いかも!?
いや、全ガイドの約半分が休みって方が凄いかな?ってか会社大丈夫!? (笑
ハイキングトレイルはモレイン湖湖畔から始まるが
そこまでの車での移動時間も考えて朝の集合は5時。早いなぁ。
車3台に別れて移動後、歩き出しは6時半になろうかという頃。
朝焼けに染まるテンピークスの峰々を眺めたら、いざ出発!


モレイン湖湖畔で出発の一枚


モレイン湖とフェイ氷河を望む


雲行き良くないなぁ…(回復中)


雨があがったぁ!
  最初はよく整備されたハイキングトレイルを登っていく。
ジグザグ道で標高を稼いでいくと雲がやってきて突然の雨とあられ。
天気予報ではいい天気なはずだったのに!(…ってこんなのばっかり)
幸い樹林帯だったので雨宿りにはうってつけ。
弱い低気圧の通過という感じですぐにあがりそうだったので、
雨具を着る人は着用した後に再び歩き出す。
案の定、ラーチバレイと呼ばれるカラ松エリアに到達する頃には雨があがる。
森の中にいるうちに降ってくれて良かった。


あっという間にこの天気!左はピナクル山


こんなルート(オレンジ実線)で登っていきました 雪積もってるし!


センチネルパスの上で女性陣記念撮影
  予想通り天気は回復。青空が広がってくる。
テンプル山とピナクル山の鞍部、センチネルパス(標高2611m)まで
ハイキングトレイルを詰めると いよいよここから先が本日のスクランブル。
テンプル山山頂までは900mちょっとの標高差。楽しみ〜。


岩場の急な登りが続く


針のような岩の前で一休み


雪の残る岩の間を登っていく


全員無事通過で一安心
  結構斜度のある岩場を登ったり横切ったりしながら登っていく。
ゆっくり、でも確実に標高を稼いでいく。
行く先々にはガイドブックの言っているルートはここでいいのか?と思うくらい、
たくさんの歩いた跡がある。
でも我がチームには2名の登頂経験者がいるからアドバイスももらえる。
自分はここは安全に行けると思えばどこでもルートと考える性質だから
登頂経験者達がいてくれたのは心強かった。
人によって行けるかどうかの判断基準も違うから、
みんなでワイワイ「ここどう?行けそう?」とか相談しながら登っていくのも楽しい。
唯一のと言ってよさそうな難所チックな所を抜けるとまたジワジワ登る。


山頂が近づくと雪の上を歩く


頂上はもう目前!
  雪の残る所が増えてきて、雪のちょっと深い斜面では
ハイキングブーツを雪面に蹴り込み階段を作って登る。
周りの山を眼下に眺め、より遠くの景色もだんだん見えるようになってきて
標高が上がっていることを実感できる。
雪渓の上に続く一本の道、その先にそれ以上高い所が見えなくなった。
あと一息で登頂だ。

そして午後2時前、ついに頂上に到着!!
いや、もう、ここからの眺めが凄いのなんのって。
もう、とにかくご覧ください!って感じです。


山頂より遥か下にモレインレイクを見下ろす (南方面)


ボウ谷(バンフ方面)もこの景色! (南東方面)


レイクルイーズ側は山並みの地層が凄いっ! (北西方面)


パラダイスバレイ側まで山と地層は続いていく…更にテンピークスまで続く!(西方面)
  この画像だけではもちろんここからの景観のスケール、迫力は伝え切れない。
でもとにかく周囲の近場に自分のいる所より高い所は無い。
なおかつ下は2000m下まで見下ろせちゃう!なんてのはやっぱり凄い!
一緒に登頂した仲間達と喜びを分かち合い、そしてまたそれぞれの感動を味わう。


頂上だ! お疲れ様〜


ん゛!?その手にしているのは?
  各々に登頂を喜んでいるとメンバーの一人がおもむろに何かを取り出す。
関西出身のその人が手にしているのは正にビッグマック!(レタスは凍ってる)
なぜにここにマク○ナルド!? ・・・おおーっそうか!ガイドさん一同納得。
カナダ大陸横断道路1号線から見たテンプル山が山頂部に抱える氷河、
その名をマクドナルド氷河という。もちろんハンバーガー屋から取ったわけではない。
カナダ初代首相ジョン・A・マクドナルド氏の名前を冠しているのだ。
「これをやりたかったから今日登って来た。」とは本人談。
しかも朝の集合が早いため、前日購入しておいたらしい。…仕込みに手が込んでる。
標高3500mでも笑いを忘れない浪花魂を垣間見た気がする。

山頂滞在中嬉しいことに天候は安定、ほとんど風の無い状態が続く。
いくら見ていても飽きないので50分ほど長居する。
しかしもちろん、ずっとそこにいるわけにもいかないから
後ろ髪を引かれる思いで下山を開始する。


慎重に下って行こう!


こんなガレ場を降りてくる


今年初遭遇のマーモット君


全員無事下山
  雪渓の上を慎重に、もちろん岩場も慎重に下っていく。
下山時はルートを替えて、ガレ場をどんどん下っていく。
ガレ場は登る時は崩れて登り難いけど、下りに利用すると一気に高度を下げられる。
バランスをとりながら下っていくのがスキーのようでなんだか面白い。
雪煙は上がらないけど、砂煙をモクモクたてられるし…。
自分が大好きな粉雪滑走時の浮遊感は当然無いけど。
森林限界線付近まで降りてきたらマーモットにも出会えた。
ハイキングトレイルに戻るとまるでハイウェイに出たかのように快調なペースで進む。
整備されたトレイルってなんて歩きやすいんだろう。下山は8時ちょっと前。
全員無事登頂を果たし、そして下山できたのが何より良かった。
みんな素敵な笑顔!バンフに戻ってみんなで食事をして終了!!

 
  フェイブル山ハイキング〜トラバース  2005 August 5


この山に登ってきました! 遠いな、オイ。 
  テンプル山ハイキングから3日後、今度はフェイブル山へ向かう。
この山、国立公園外にある山で標高は2702m。
実際に歩く前日までその名前すら知らなかった山。
スクランブルガイドブックでは中級に位置づけられる山。

なんでまた今まで知りもしない山に登ることになったのか?
夏はロッキー、冬はウィスラーで働く友人と休日が重なりハイキングに行くことにする。
電話でお互いガイドブックを見ながら行き先を相談していると友人から
「フェイブル山は登った後、周りの山をトラバース(縦走)出来るみたいだよ、
行ってみない?」 この「トラバース」の響きに心が揺らぎここに決定!
ひとつの山に登頂して帰ってくるのとはまた違った魅力を感じる。
翌朝、隣町キャンモアに住む友人をピックアップした後、
更に東へ車を走らせトレイル入り口に到着!長い1日が始まった。


えらく遠くに見えるんだけど…


川沿いをテクテク歩いていく
  歩き始めると目標のフェイブル山、見えるには見えるけど……遠い。
どうやら川沿いをずっと遡って行ってから登り始めるらしい。
この川沿いの道が、あるにはあるけど整備されたトレイルという感じではない。
何度も川を渡ったりしながら1時間程歩く。
本日の相棒Junichi君とは久し振りに遊ぶのでお互いのことを
いろいろ話しながら歩いていく。


登り始めてきた


フェイブル山が随分近くなった!


結構登ってきたなぁ


岩に腰を下ろしてちょっと休憩
  川沿いの道から谷間の道へと折れる。これがフェイブル山への道となる。
瓦礫の道が続き歩き難い。でも随分と山が近づいてきたなぁ。
途中に腰を下ろすのに良さそうな大きめの岩を見つけて休憩。
このあたりから谷間を見下ろすと標高が低いために
山頂まで森林に覆われた山も多い。
ここはロッキー山脈の中でもフロントレンジ(前方山脈)と呼ばれるエリア。
その中でも東の端に近い所で中心部に比べると標高の低い山が多い。


細かい瓦礫で形成される斜面を登っていく


鞍部の反対側にはこの景色!


もうひと登りで登頂だ!


岩稜を歩いた先に頂上がある
  休憩を終えて瓦礫の斜面を登っていく。
ロッキーは地層によって含んでいる岩の種類や色、硬さなど性質が違う。
その岩が崩れた瓦礫の斜面、場所によって色が違ったりするのも面白い。
鞍部に出ると反対側(北方面)に広がる景色は南方面とまた全然違うのに驚く。
そしてここからいよいよ岩場を歩き出す。
ここのところスクランブルによく出かけていたせいか慣れたもの。
これといった難所も無くあっさりと頂上に登頂。
なぜに中級スクランブル!?多分歩き始めから歩き難い道を進み、距離が長いから?
この頂上から東を眺めると高い山々が無くなる変化を目の当たりに出来る。


山並みの向こうで突然高い山々が無くなって平坦になっている
  山頂で景色を楽しみながらランチをほおばる。
頂上へは思ったより楽に登ってきたけど、今日の目的はこれだけではない。
いよいよここからトラバースが始まるのだ。
地図と実際の山並みを眺めながらこれから進む先を確認していく。(画像下参照)
崖の上を歩いていく時に、両サイドが落ちていて細い岩稜歩きが続くと怖いな…。
ダメそうな場合には引き返すことも確認してまずはフェイブル山から下りて行く。


さっきの鞍部まで降りたらこんな風に行って… (奥へ3列目に見えるのはランドル山)


更にこんな風に進んで…(実際には裏側斜面も歩く)


あっちの山の頂上にも行ってしまおうという計画(更に下山は奥地へ行く予定)


こんな岩で形成される斜面もある


先ほど登ったフェイブル山を眺める
  鞍部まで下りて、フェイブル山とは反対側の稜線を歩き始めると、
薄〜い石が幾層にも重なり岩となっている地層も見られた。
ホントにロッキーではいろんな地層が見られる。 このロッキーで歩くまでは、
ここまで地層や岩を気にして歩くことは無かったな。などと思う。


稜線を登ったり下ったりしていく


下方に広がるガレ場と谷間を見下ろす


あの谷間(画面下から中央)を歩いてきたんだなぁ…


結構歩きやすい場所が多かった


その先崖だから、あんまり前に行かないでよ


Junichiくん格好いいなぁ…


崖の上は歩けず、下を横切っていく
  稜線歩き、思っていたよりも歩きやすい場所が多く気持ちよく歩く。
登り下りも大して斜度がきつくないのも嬉しい。
ただ所々では手足を使いロッククライミングのように岩に張り付きながら進む。
Junichi くんはロッククライミングをやっているから
そんな時の動きを見ていると格好いい。そして余裕が感じられる。
そしてギャップ山への急な斜面を登って、いよいよ登頂!


ギャップ山山頂からトラバースルート(左下〜中央上へ)とフェイブル山(右上)を眺める


この稜線をたどって下の町(画面中央)まで戻ろうと思ったけど…
  この山の山頂でまたルートの確認。
自分達が下りようとしている方面はガイドブックには紹介されていないルート。
歩き始めの場所に戻るためにはこのルートで下山したい所。
しばらくの休憩後下り始める。

しかしある程度進んだ所で行き詰る。
左も右も崖となって落ち込み岩稜は細くなっている場所に出たのだ。
Junichiくんが岩稜を偵察に行くと「行けないわけではないけど、
岩場のクライムダウンがスクランブルの範疇を超えている。
ロープとかマウンテニアリングの準備をしていれば何でも無い所だけど… 」だそう。
どちらの崖の下にも下りるルートは見つからない。
ロープもないし、万が一のことを考えると無理はしたくない。
「時間はかけても命はかけない」と引き返すことに決定。
まずは今下りてきたギャップ山の山頂へと向かう。


岩がゴロゴロしている斜面を下りていく


まだ日は高いのに、谷間の底は暗い
  ここからギャップ山に戻る登りで随分と自分のペースが落ちる。
この夏で考えるとなかなか暑い日に日向をず〜っと歩き、
また距離も歩いているせいかいい加減疲れてきたようだ。足が重い。
もと来た道を引き返すのはあまりに遠いため、登って来た谷と違う谷に下りることに。
この、グロットー川のある谷から下山するのがガイドブックにも載っているルート。
しかしこのルートで下りるとトレイルが終わったところから自分達の車の所までは、
ヒッチハイクするか自分達で歩いて行かなくてはならない。
ガレ場の斜面は石の粒が結構大きく、斜度もあり、一気に下ることが出来ない。
疲れも手伝ってペースは上がらずゆっくりと下っていくことになる。
やっと谷間に着くがここから抜け出すまでの歩きも長い。
地図上で川となっているから水が流れているだろうと、
水筒の水は飲み干してしまったが川は干からびていて一滴の水も流れていない…。
「もう500ml、余分に水を持ってくればよかったな」などと考えながら足を進める。
振り返ると上部の山々には傾きかけた陽射しが強く当たっているのに、
両サイドを山に囲まれた自分達の歩く谷間は日陰となって薄暗い。
谷間は平坦になっているのにしんどい…。こんなにキツイのは初めてかも。
それでも何とか気力でゆっくりと足を進めて、歩き切ることが出来た。
到着時にはもう日は傾き、夕焼けが始まろうかというところだった。
Junichiくんが携帯で会社の同僚に連絡を入れて迎えに来てもらったために、
車を停めた所までは歩いていかなくても済んだ。ホントに助かったぁ!

なんだかこの夏の体力低下を痛感する日になった。今度の冬大丈夫かな?
ここはマイナーなハイキングコースなようで全然他のハイカーに会わない一日だった。
メジャーなコースはアクセスしやすいから、トレイルのあまり整備されていない
ここのような場所は敬遠されがちなんだろうか?
でも、ルートファインディングの機会も多く、楽しい一日になった。

  なかなか楽しいハイキングを何本かすることが出来ました。
日本は夏真っ盛り!という感じでしょうが、
ここロッキーでは朝晩の冷え込みは気温一ケタ台が当たり前。
もう秋を感じさせる気候になってきました。天気が崩れると山の上は雪かな?
さらなるハイキングが今シーズン中に出来るかどうかはわからないけど、
機会があったらまたどこかの山の頂上に立ってみたいものです。
                                   8月15日

  広葉樹も黄色く色づき始めた今日この頃、確実に秋が近づいて来てます。
またまた休日にハイキングへ出かけてきました。

 
 レディ・マクドナルド山ハイキング  2005 August 21


この山に登ってきました! 注)手前の家はハイキングに全く関係ありません
  レディ・マクドナルド山はバンフの隣町キャンモアにそびえる山で標高2605m。
国立公園外にある山となり、スクランブルガイドブックの中では
最後の50mが上級と位置づけられる山。

8月頭に登ったテンプル山の上にあったマクドナルド氷河、
この名前がカナダ初代首相からとられた話は以前も書いたが、
この山の名前は首相夫人という意味でレディ・マクドナルドらしい。


今回の相棒はウィスラー時代から付き合いのある先輩TKさん。
実はこの方に自分はオフトレイルハイキングの面白さを教えてもらったのだ。
今回は朝の電話でゆっくり出発をしても充分歩けるこの山に決定!
そんなノリで山登りに行けてしまうのは住んでいるからこその利点。
ピックアップに来てもらい、隣町を目指して移動を開始する。
駐車場は住宅街の中。「ここから歩くの?」と思うが、
昔はこの辺りには家なんかほとんど無かったらしい。
キャンモアの街はカルガリーオリンピック後に急成長を遂げた町である。

川沿いの平坦な道を少し歩くと山へと向かうハイキングトレイルに入る。
これが結構いい斜度で登っていく。それもいいペースで。
さすが夏はロッキーでハイキングガイド、冬はウィスラーで
ヘリスキーガイドをしているTKさん。歩き慣れているし体力もある。
途中水分補給のための小休止などは入れたものの、
なんだかあっと言う間にハイキングトレイルは歩き切ってしまった。


いよいよここからスクランブル


パラグライダーしてる!


岩稜を歩いていく


岩をつたって降りてみたりもする
  そしていよいよスクランブル。まずは稜線までつめる。
岩稜の横移動は幅の広い場所、狭い場所のいろいろ。
先の見えない場所で岩をつたって高度を下げてみたりもするが、
反対側に出てみたら実は見えなかった先にもしっかりルートがあったりもした。
今日のコンビは「ま、そんなこともあるよね」って位の軽いノリで先に進む。
最後に「ちょっと細いぞ!どっち側にも落ちたくない。」って感じの岩稜を
TKさんの持ってきたロープで念のため確保しながら進むとそこはもう山頂!


先日登ったランドル山(左)を望む


キャンモアの街を見下ろす


いつものように!?ボウ谷を眺める


つたってきたナイフリッジ(岩稜)は細いね、やっぱり
  山頂でお互いを撮影後、のんびり景色を眺めながらランチを頬張る。
山頂からはこの夏スクランブルで登った山々を眺めることが出来る。
高い所に登るとお互いの山が見えるものだな〜と感心。
今まであまり山の頂上に立つことに執着は無かったけれども、
なんだか面白さに目覚めつつあるような気がする今日この頃。
高い所からの眺めって下から見るそれとはまた違ってなんだかいいんだな〜。


念のため気になる場所はロープで確保して進む


そうでもない所はサクサク進む


中腹からキャンモアの街を眺める 結構広いよなぁ…
  下りも先ほどロープで確保した場所は念のためロープを使う。
岩稜歩きが終わるとスクランブルが続いても気分的には全然楽。
あっという間にハイキング道まで降りてきてしまう。
ここからの下山道、いろいろな話をしながら下っていくがなかなか道のりが長い。
いつまで経っても街の標高まで降りていかないのだ。
登りが結構あっという間に感じたのに不思議なものだと思う。
標高を下げるに従い周りの空気が生暖かくなってきた。
素晴らしい快晴、山の上にいたからそんなに感じなかったものの暑い日だった。
お盆の頃は天気が崩れて、お客さんは「寒い、寒い!」と言っていたのに…。
高いお金を払って遊びに来たお客さんがかわいそうだな〜と思ってしまう。

そんなこんなで麓に到着!お昼前の11:20に歩き始めて18:00には下山。
なんだかお手軽に楽しめた一日だった。

 
       ある恵まれた日 〜降雪後の快晴・微風〜  
  まだ8月だというのに、8月23日は朝から雷の伴う大雨と冷え込み。(2日前とは大違い)
標高2000m辺りから上は積雪有り!それも結構な量の降雪だった模様。
そして8月25日は雲ひとつ無い快晴、街の気温は20℃まで上昇!
…なんだかなぁ。 あんまり雪が積もると高い山の上は歩きにくくなっちゃうぞ。
でも地層に雪が積もると綺麗で、眺めるのにはいい具合になるからそれもいいか!

そんな素晴らしい日に氷河観光ガイド業務の幸運。 デジカメ握り締めて出撃!!


朝の静かな湖面に、ビクトリア氷河と周囲の山々を映しこむレイクルイーズ


ペイトー湖にも山が映ってる!!


冠雪のオブザーベーションピーク


いつでも澄んだ水で迎えてくれるボウレイク
  風の弱い穏やかな気候の日で、多くの湖が湖面に周りの景色を映しこんでいた。
前日の雨で空気中に漂う塵も洗い落とされたのか、空気も澄んで空も素晴らしく青い。
午後には景色も白み始め、湖面も風で波立っていた。
ボウレイク、食事や雪上車の予約時間が無いなら絶対午前中に寄ってたんだけどなぁ。
お仕事だからそんなことも言ってられないし、いつも通り綺麗な色してるし良しとしよう。

その時、その場所に自分がいるからこそ感じることの出来ること。
それを魅せてくれる環境に感謝できる、そして感じることの出来る自分でいたい。
カナダの自然は、人にそんな風に想わせる力があるものの一つなんだろうなぁ。
                                   8月26日

 
           スキー雑誌に!?



昨日北米のスキー雑誌「Powder」見てたら
カナダのスキー場を紹介する観光局の広告ページに
自分の登ってる姿が載ってました!ビックリ!!
滑っている姿を名前付きで掲載されたら
もっとうれしかったかも!?

でも他のスキー場も紹介されているけど、
登っている人の写真はウィスラーだけ。
その写真=ウィスラーのイメージ。
それが自分というのは
滑っていなくても名前が載っていなくても、
なんだかうれしい気がします。

ウィスラーを離れた年に掲載ってのが運命的!?


最初全然気づかずに「おっ、ウィスラーだ!」と思った後
「こいつもHead乗ってるんだ・・・あれっ!?
これって自分だよ!!」って感じでした。(笑

いや〜ホント、ビックリした。






  ちなみにここ、カナディアンロッキー周辺のスキー場紹介には
スキーヤーの画像は無く、冬のバンフスプリングスホテルでした。なんだかなぁ…。
                                  8月30日

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