Hiking Report 
「ハイキングレポート」

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Rainbow Mountain

レインボーマウンテン・ハイキング 27,Aug,
2002


 朝、目覚ましをかけたはずなのに鳴らない。でも5時半には起床。 目覚ましの時間のセットが午前と午後を間違えてるじゃないかっ! もぞもぞと暖かいベッドの中でまどろみ、結局ベッドから起き上がるのは6時過ぎ。 家のテラスから本日の目的地、レインボーマウンテンを見上げる。 8月といえどもウィスラーのこの時期、この時間の空気は冷え込んでいる。 天気は快晴、朝焼けに赤く染まるレインボーマウンテンが自分を誘う。 肌寒い中にいるのに、自分の中には何か熱いものが生まれたようだ。 寒ささえも忘れて、しばしその山の姿に魅入る。

 朝食を食べて準備を整え、7時に自転車でトレイルヘッドに向けて出発。 今回は図鑑もカメラも持たずに、できるだけ軽量で行くことに。 足元には真新しいハイキングブーツ、そして丸一日のオフ。 新品のブーツを試したくて仕方が無いなんてほとんど子供。そんな自分が結構好きだ。

 トレイルヘッドに向かうまでの自転車で疲れそう・・・と思いつつ漕ぐこと30分。 レインボーレイク・トレイルヘッドに到着。 自転車を盗まれないように藪の中でロックして出発。朝早くに歩くのも気持ちがいい。 家に置いてきたトリッププランではレイクまでは3時間みておいたが、自分の中ではレインボーレイクまではあくまでアプローチ、2時間半で登れるだろうと思いつつハイキング。 今回の目的は湖のさらに上にあるレインボーマウンテン山頂へのオフトレイル・ハイキング。 少し汗ばみながら登るペースが気持ちいい。 思った通りの2時間半でレインボーレイクに到着、ここで一休み。

 湖の西側にある大きい平らな岩のひとつの上にドカンと座り、地図を広げルートを考える。 家で地図上で考えていたルートは実際の山を目にすると斜度が結構急できつそう・・・。 でもまぁ、そのために行動時間に余裕を持たせたし、 出たとこ勝負で行ってみよ〜!ということで出発。 とりあえずはトレイルが続くのでそれを歩く。 いくらオフトレイル・ハイキングがやりたいといっても自然への影響を考えたらトレイルがあるならそれを歩く方が自然にやさしいから。体力も温存したいし。

 だんだん踏み跡が少なくなってくるがトレイルは続く。 どうやら北方向にあるビバリーレイクまで行きそうな気がするが、それでは山頂へは向かえない。 進んでいくと自分の計画していたルートより登りやすそうな斜面が眼前に広がる。 計画はあっさり変更で、そちらへ向かってオフトレイル・ハイキング開始。

 オフトレイルに入ると一気にペースが落ちる。 動いていても沢山の虫たちをお供に連れているのに、立ち止まると刺されるから動く、歩く、登る。 虫除けこまめに掛けてるんだから寄るんじゃないっ!あっち行け!! こらっ!バックパックに留まってみたところで何にも栄養あるものは吸えないだろっ! 雪の上なども歩きながら山の稜線へ向かう。

 この雪渓歩きで新しいハイキングブーツの威力を思い知る。 以前使っていたブーツは既に靴底のでこぼこがすっかり減って滑る、滑る。 新しいブーツの靴底は一歩足を進めるごとに、その雪面をガシッと鷲掴みにして!? 素晴らしいグリップ力を発揮してくれる。 これだよ、俺が欲しかったのは!これを待っていたんだ。 きつい登りなのにウキウキしている自分がかわいい。 しかし仕事道具でもあるハイキングブーツ、もっと早く買うべきなんじゃないか?とも思ってしまう。

 そうこうしているうちに稜線まで登り切る。眼下にはウィスラーバレーが広がる。 その地に立つのは初めて。毎日を過ごしている街を見下ろしているのになんだか新鮮! というより何か違う気がする。そうだ!普段見ている横に広がりのあるブラッコム山と違う。 なんだか自分にはポチャっと太ったように見える。見る角度の違いでこんなに違うものか・・・。 一瞬カメラを持って来れば・・・と思いそうになるが、無いものは無いんだから!と、 あっさりそのことは忘れる。あまり後悔しないで済む便利な性格です。

 大展望を楽しみながらランチの「でかおにぎり」をほおばる。 足元にはやっぱり地図を広げ、頂上までのルート探し。 目の前に頂上は見えているもののどこから行こう?「・・・あそこ行けそう、でも怖いかも。」 「あっちはどうだ?でも向こうは遠回り過ぎるような気もするし・・・。」 いくつかのルートを考えた上で歩き出す。

 最初に行った場所では登れると思っていた岩場が怖くて変更。 ちょっと下ってそこから稜線へと出て岩稜歩き。足元の岩が不安定で落ちたりしたら・・・。 と考えると怖くなる。最初に避けた岩場の上には出られたがその先へ行くためにはやはり岩に取り付かなければならない。・・・怖いのでやめ。 こんなことならクライミングやっておけばよかったかも。でもどうも高い所が苦手で・・・。 そんなわけでスゴスゴと引き下がり別ルートへ。安全第一!

 もう一度雪の上を歩き別の稜線へ。どの岩場も近くに行くと離れた所から見た時より急で怖い。 ここなら自分でも行けるな!という岩場に取り付く。でも手足を使わないと登れない斜度。 登り始めてすぐに右足の下の石が、細かくなった砂と共に崩れ落ちる。 冬の雪崩さながら、周りの砂や小岩を巻き込んで少しだけ大きくなりながら! いや、自分自身は岩に張り付いていて見てはいないので、音から大きくなった気がしただけかも。 ザザー・ゴンゴン・ドン・ズザザザザー!!! おいおい、大きくないけどロックスライドかよ、こんな不安定な所下山時に降りたくないぞ。 でももう既にここから降りるのも怖い。登った後に帰れなくなったらどうしよ? ちょっと考えるがやっぱり降りるのは怖い。 結局は「登れば他の下山ルートもあるだろう!」と楽観視、サクサク登る。

 そして午後2時前についに登頂!!やったー、俺はやったぞー! しばしの休憩の後にまた地図を広げる。どうやって帰ろ?

ピンクマウンテンヘザー 
ペンステモン
ホワイトマウンテンヘザー

 ちょっと遠回りにはなるけど西側の斜面を見てみよう! ダメそうならば登ってきた道を更に更に遠回りすれば引き返せそうだし・・・、で偵察決行。 「なんだか行けそう・・・。」ということでズンズン進む。 標高1700m付近まで降りると沢山の高山植物がお出迎え。すっ、すごいっ! まさか8月の終わりのこの時期にこれだけカラフルな植物に会えるとは。 仕事で歩くエリアの高山植物たちは、今年は既に終わってしまっているというのに・・・。 「今年は本当に夏が遅かったな・・・。」などと思いながらまだまだ下る。

 そして無事にトレイルに復帰。まだ下山道は続くのにトレイルに戻っただけで安堵する。 やはり整備されていない自然のままの地形を進んでいくのは、 危険に対する注意もより必要になり緊張の度合いが違う。 このあたりは冬に好んで行うバックカントリー・スキーに通じるものが多くある。 この緊張感と、自分でルートを判断していくというのが面白い所でもあるのだが。

ピンクモンキーフラワー
リバービューティー

 湖のほとりにある岩の上でブーツの紐も解き、脱ぎ捨て、 リラックスして一休みした後に下山開始。 新品の状態でこれだけ歩いて痛くならないブーツ。 だてにお店のパーキングチケットの時間をオーバーするまで選び、履き続けて、 切符を切られ、駐車禁止代まで支払わされるほどの時間をかけて選んだブーツじゃ無い! 自分のブーツ選びは間違っていなかったんだ!と一人岩の上でご満悦。 
 
 下山しながらその日は一人のハイカーにも会っていないことに気付く。 そして間違いなく2002年8月27日に登頂したのは自分ひとりだけ。

 夕方7時過ぎ、トレイルヘッドに戻る頃にはさすがに足の疲れもピーク。 ここから自転車で帰るのはいやだって!でもやらな・・・。 ひとまず近場の公園のベンチで休憩。それから帰りましたとさ。

 ガシガシ登るハイキングも面白い、ゆとりを持ってのんびり行くのも面白い。 今回はガシガシ登るハイキングだった。 標高差1700m、うち標高差1000mのオフトレイルハイキング、 面白かったけど、怖かった、充実の一日。

次はどこに行こうかな・・・。        

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