[PR]テレビ番組表
今夜の番組チェック

 

West Coast Trail ~続き~

ウエスト・コースト・トレイル・トレッキング  09〜15,Jun,2004


  Day 3 6月11日 曇りのち晴れ 
     
Tsusiat Falls Camp場Cribs Creek Camp場 (約16.5km)
  朝、テントから這い出して表に出てみるとやっぱり曇り。
昨日出た晴れ間は長くは続かなかったか・・・。
今日は一日の行動距離としては比較的長めなので早起きをした。
次のキャンプ地までは良い飲み水が取れないためだ。
ただ海岸線の行動が多く標高差も無いので、水を持っていれば問題無し。
そんな心配よりもTsusiat Point と呼ばれる波で岩がくり抜かれた岬の通過や、
Nitinat Narrows という場所をフェリーで渡してもらうなどのイベントが楽しみ。


こんな場所で一夜を過ごした


前方にTsusiat Point が見える!


白波の打ち寄せる海岸線を歩いていく


Tsusiat Point を無事通過


そして再び森の中へ・・・
8:40には撤収を終えて歩き出す。
前方にはTsusiat Point の穴!?が見えている。
出発から30分もしないうちにTsusiat Point に到着。
しかし一箇所だけ歩けそうな場所まで波が打ち寄せている。
戻ってもいいけどこの裏側がどうなっているかも見てみたいし・・・。
うまくタイミングを見計らってその場所を通過。
その先も波の中なら諦めようと思っていたが全く問題無し!
ちょっとしたスリルが楽しかった。
その後しばらく海岸線を歩いた後にまた森へと登っていく。


向こう岸から迎えにやってくるフェリー(と、呼んでいいのか?)
  12:00前にNitinat Narrows に到着。
ここは河口に近い場所で海水も入ってくる。海藻もゆらゆら漂っている。
ガイドブックにはここでゴングを鳴らすと対岸からフェリーが迎えに来ると
書いてあるがどこを見てもゴングらしきものは無い。
後で聞いたら誰かが持っていってしまったらしい。
ここは32km地点。ここで盗みを働いて北と南どちらに向かうにしても、
そんなもの持ってのハイキング重たくなかったのかな?
ゴングは無いけどこちらの声が聞こえたようで、
「Couple of minutesで行くよ!」と向こう岸から声がする。
ここでこの‘‘Couple of minutes’’ を2、3分だと思っちゃいけない。
これですぐにものごとが進んだためしは無い。
お腹も減ったのでベーグルなぞかじりながら待つこと30分。
向こう岸から犬を乗せた船がやってくる。30分・・・、まずまずかな?



フェリーの上から撮影



カニを茹でてくれるって!!


川に投げ込まれたカニの一部に群がる魚達


久し振りの新鮮な食べ物
 
そんなこんなで対岸に渡るとテーブルを囲んでみんなでカニを食べている!
なんとここでは新鮮なカニを注文を受けて販売しているのだ。
クーラーボックスにはジュースやビールまで冷えている。
カニは$15だって言うけど。う゛〜ん・・・、いただきますっ!
ビールはこの後歩くのに影響がありそうなので遠慮して炭酸飲料にしておく。
カニをさばいて食べない部分を川に投げ込むと魚が凄い勢いで群がる。
フェリーの船長兼、カニシェフの先住民はカニを茹でるため裏手に消えていく。
「そうか、さっきもカニ茹でてたからいつまでも迎えに来なかったんだ。」
などと納得しているうちにカニが出てきた。「うまいっ!」
食べ終わった後ものんびりしていたらあっという間に1時間経ってしまった。
1:30にすっかり重くなった腰をあげてトレイルに入っていく。


やっぱりいい天気は気持ちがいい!


苔むした階段を登る


クマやクーガーに注意!の看板


緩やかで歩き易いトレイルが続く
  カニを食べてのんびりしているうちに天気が良くなっていたので、
気分良く歩ける。ボードウォークが多いのも楽チン。
そんな調子で進んでいくと橋に「クマに注意」「クーガーに注意」の看板。
Cheewhat River を渡る時には川原にはっきりと親子熊の足跡が!
改めてワイルドライフの中にいることを認識。
この川を渡った後は海岸線と森の中、どちらでも歩ける。
しばらく森の中を歩いた後に海岸へ降りた。


広い砂浜をのんびりと行く


とても登れそうに無い崖下の海岸を行く


潮の引いた岩場を歩く
  晴れた海岸を歩くのは気持ちがいい!
陸の方には先行者の足跡があったが、
潮が引いた後だったので波打ち際を行く。
波打ち際の水分を含んだ浜は締まりがあって歩きやすい。
そして誰にも荒らされていない「No Track Sands」
ホントは足跡を辿る方が、より締まっていて歩き易いけど、
雪でもないのにノートラックにこだわってしまう辺り完全に病気。
またこの砂浜は他の場所より砂が細かくてPowder感があった!?
砂浜が岩場に代わってくると陸側は高い崖になってきた。
ここで潮が満ちてきたら逃げ場は無いな・・・。と思うと足取りが速くなる。
満潮まではまだまだ時間があるにしても、既に干潮の時間を越えて
徐々に水位が上がってきているのがわかるようになってきたからだ。


いくつものハシゴで一気に登る


今夜の寝床はここっ!
  ちょっとだけドキドキしながら進んで行くとハシゴが出てきた。
「良かったぁ、これで海上に取り残されないで済むぞ」と安心。
いくつかのパートに分けられたハシゴを登ると崖の上のトレイルに出る。
さっきまでいた岩場は結構下の方。ハシゴから落ちなくて良かった・・・。
ここからもうひと歩きで本日の目的地Cribs Creek キャンプ場。
17:30を回った所でキャンプ場に着いた。
ハイキングブーツやゲイター、靴下などを干す作業をして
ゆっくりと食事を摂ってもまだまだ時間はたっぷりある。
夕日の中で日が暮れるまで焚き火を楽しんでからテントにもぐり込む。

  Day 4 6月12日 雨・雨・雨っ!! 
     
Cribs Creek Camp場 〜 Walbrun Creek Camp場 (約11.5km)
  テントを叩く「ポツポツ」という音で目が覚める。
「いやっ、そんな筈は無い。昨日の晩はあんなに晴れていたじゃないか!」
と自分の耳が信じられない。
寝袋から腕を出し、頭と腕だけでテントの外を確認。「雨だよ・・・。」
雨の行動は嫌だなぁ。と寝袋の中でウダウダしていると雨足が強くなった。
これはたまらん!と意を決してそそくさと撤収を始める。
雨の中朝食の準備をするのも面倒で、行動食を摂りとりあえず歩き始める。


キャンプ場脇の川を出発、雨かよぉ・・・


雨具完全装備!
  海岸線よりは森の中の方がまともに雨を受けずに済む、
そして潮の満ち具合の関係もあり最初は森のトレイルを歩く。
シーライオンの群れがいる小島があるというCarmanah Point は
ぜひ見ておきたいと海岸へ降りることを自分が強く希望。
雨が降り注ぐのも気にせず海岸へと降りていく。


灯台もあるCarmanah Point


沖の小島にシーライオンの群れ


青空ならもっと絵になっただろうなぁ・・・
  Carmanah Point へ向かっていくとカルマナライトハウスが崖の上に見えてきた。
そして沖に浮かぶ小島の上に、更には手前でうねる波の中にいるわいるわ!
数え切れないほどのシーライオン。
海の中の連中は魚でも追っているのかよく海上に飛び出してくる。
画像に収めることは出来なかったが、鯨もここで見ることが出来た。
潮を吹き、海上へ上って来る姿を見つけて次こそは!とカメラを構えるが、
そうやって待っていると姿を現さなくなってしまう。雨の中結構粘ったのに!
シャッターチャンスは予期せぬ時にやってくるもの!?
鯨の撮影を諦めて崖の下から階段を登っていくとそこには灯台が!
ここで施設のスタッフに天気予報をたずねたら、
「今日はこのまま雨、明日も少し雨が残るだろう。」だって。ガックリ。
この日は雨のためなかなかカメラを構える気にもならないが、
このエリアだけはよくカメラを出していた。


長い階段を下って行く


霧の森とCarmanah Creek


空も海もどんより・・・


もう、どこがトレイルなんだか!?
 

灯台から森のトレイルに戻ってしばらく歩いた後、
再び海岸に戻る。雨は激しくなったり収まったりの繰り返し。
Carmanah Creekを手動ケーブルカーで渡り終えて休憩。
樹の下で雨宿りをしながらランチを作り始める。
朝食は軽く行動食を食べただけだったので腹ペコ!
お腹を膨らませて再び歩き出す。約5kmの海岸線と約2kmの森林トレイル。
森のトレイルは朝からの雨でぬかるんだ泥地帯が多い。
悪戦苦闘しながらもキャンプ地を目指して歩いていく。
そして数時間後、雨の降りしきる中ケーブルカーを手繰り寄せて、
この日のキャンプ地 Walbrun Creek に到着。
時間は17:30、 到着時にはこれまた激しい雨に降られる。
テントを張って中に逃げ込み、寝袋にくるまると襲ってくる眠気。
夕飯の準備もせずにとりあえずひと眠り。
しばらく眠った後に起きてみても雨は一向に収まる気配無し。
夕食の後、食料や食器を保管場所に持っていくため
また雨具を身につけて雨の中にテントから出て行くのがイヤだったなぁ・・・。


  Day 5 6月13日 曇り時々晴れと雨 
     
Walbrun Creek Camp場 〜 Camper Bay Camp場 (約9.5km)
  朝起きてみるととりあえず雨は止んでいた。
空からはいつ雨粒が落ちてきても不思議は無い状態。
朝食を食べて撤収しているとやはりパラついてきた。
でも、前日の激しい雨を考えればどうってこと無い雨。
濡れたテントをバックパックに取り付けて背負うと、
前日の疲労も手伝ってか 重いような気がするが先を目指して歩き出す。
本日は森のトレイルのみでビーチウォークは無い。


前日雨の中渡ったケーブルカー


森の中は前日の雨を感じさせる



途中一度低木エリアに出る



再び根っこと泥の森の中
 

森の木々からは明け方まで降り続いたであろう雨が滴となって落ちている。
シダを始めとする植物の葉はたっぷりの水浴びを済ませ潤っている。
大自然の恵みをたっぷりとその身に受けているって感じ?
・・・って、見てる分にはいい雰囲気だけど歩くとなると結構大変。
水溜りは出来てるわ、その水でぬかるみはドロドロになっているわで。
ボードウォークが出てくると天からの助けのような気がしてしまう。
でもこれが長くは続かないんだな。世の中ってそんなもんです!?



Logan Creek に架かる吊り橋を渡る自分


吊り橋の上から見おろす


吊り橋の後はハシゴを登る
  Walbrun Creek キャンプ場から3kmほど歩くと、長い下りのハシゴが出てくる。
このハシゴを下るとLogan Creek に架かる吊り橋を渡ることができる。
ここはまた自分が楽しみにしていたポイントなので相棒に画像を撮ってもらう。
ちなみに相棒、高い所が大の苦手なので橋の真ん中で景色を眺めたり
カメラを構えたりするのは恐怖心と相当戦わないといけないらしい・・・。
橋を渡り終わった後はまたハシゴを登ってトレイルに戻っていく。
橋を渡る前にハシゴを下り、渡り終わったらハシゴを登る。
どうしてもっと高い所にそのまま橋を作ってくれなかったのだろう?
もっとも、そんなことしたら相棒は腰が抜けて渡れないかも知れないが・・・。


一体ここのどこを通って進めと言うのでしょうか?


丸太を歩いて泥を避けることも


大きな倒木も苔むしている


どこまで行っても苔&泥・・・。


ん!?BONSAI???
  ここからのトレイルがまたすさまじい!
ぬかるんだ泥地帯が終わらないかと思うほど続いていく。
泥ならまだかわいいもので「小さい沼!?」と思いたくなる位のものも!
足場にするためか置かれている丸太に足を乗せると、
実はそれは浮かんでいるだけ。体重に任せて沈んでいくこともあった。
また、そんなに柔らかくない泥だろうと意を決して足を踏み入れると、
足首を越えてズブズブと泥の中に足が飲み込まれていったり。
その足をまた泥の中から抜き出すのが一苦労。
時間をかけて足場を慎重に選びながらゆっくりと進んでいく。
そんな中を歩いていくと再び視界が開けボードウォークになった。
この辺りは針葉樹が大きく育てないらしく、盆栽のような樹木が沢山!
とても不思議な光景だった。更に足を進めて Cullite Creek を目指す。


水を浴びながら降りるハシゴ


結構高さがあるんだな、これが!


ケーブルカーで川の上を通過


そして再び泥の森へ分け入る・・・。
  Cullite Creek にはケーブルカーが架かっているが、
ケーブルカーにたどり着くためにはまたまたハシゴを降りて行く。
川を挟んで対岸の崖にはやっぱりハシゴが見える。
今度はあれを登っていくのか・・・。
ハシゴを降りていくと途中で飛沫がっ!小さな滝?がハシゴを叩いている。
足を滑らせないように気をつけながらも水の冷たさを楽しみつつ下って行く。
ケーブルカーに乗って川を渡った後はついさっき対岸から眺めたよりも、
明らかに数のある「一体いつ終わるんだ?」と思う程のハシゴを登っていく。
それだけに目前にハシゴが無くなった時は正直うれしかった。
更に森の中を4kmちょっと進んで行くと本日のキャンプ地
Camper Bay キャンプ場に到着。
ここで驚いたのが設置されているテントの多さ。つまりは人が多い!
自分が到着後ちょっと数えただけでも9つのテントがあった。
自分達より後から到着した人達もいたから10以上のテントが張られたことになる。
他のキャンプ場ではここまで多くのテントを見かけなかったのでビックリ!
夕方から夜、また少し雨に降られるがひどくはならなかった。

  Day 6 6月14日 曇りのち晴れ 
     
Camper Bay Camp場 〜 Thrasher Cove Camp場 (約8.5km)
  ここまで来るとWCTトレッキングももう後半。
本日の行程もそう長い距離では無いのでのんびりとした朝を過ごす。
10時を回ってキャンプ場をあとにする時にはもう誰もいなかった。
前日夕方と朝に人がうろついていたのが嘘のように静か・・・。
ケーブルカーでCamper Creek を渡って本日のトレッキングが始まる。


誰もいなくなったキャンプ場をあとにする


日差しがあると森も川も綺麗だ!
  歩き始めてしばらくすると空が青くなり日差しが射してきた。晴れだぁ!!
ついに本当にいい天気に恵まれた。
足取りも軽く意気揚揚と歩いていく。


海もいい天気で最高!
  歩き始めて2時間弱で海に降りた。相変わらずのいい天気。
ビーチウォークにはまだ少し水位が高いので ここで休憩を取ることにする。
あまりのいい天気にテント・寝袋・キャンプマット・ブーツ・靴下と
なんでもかんでも流木に引っ掛けたりして乾かしだす。
1時間半、ここでのんびりとしていよいよ出発!
テントもすっかり乾いていい感じ。さすがにブーツは完全には乾かないけど・・・。


波にえぐられた地形は迫力もの


潮が引き姿を見せた岩場


打ち寄せる荒波にビビる
  出だしは快調、休憩も充分でいいペースで歩いていく。
波にえぐられた地形の上方からは白糸のように幾筋もの水流が降っている。
その水を浴びないように進んだ先に問題が待ち受けていた。
たいした幅では無いものの、Surge Channel と呼ばれる水の通り道があった。
徐々に干潮に向かっているので高い所から下がって来た水が流れ込んできて
海へ向かって流れ出している。その流れの速さはなかなかのもの。
困ったことにこの日は波も高めで、たまに来る高波でせっかく減った水位が
再び上がっていくのがもどかしい。・・・なんてこったい!
水路の幅が狭く、踏み石になりそうな岩のある場所の様子を見極めるため、
しばらく打ち寄せる波とにらめっこを続ける。
しかし危険を冒してまで進むべきではないと結局断念。引き返すことにする。
そして上の画像を最後に自分のデジカメのバッテリーが切れる。
バッテリーが少なくなってきてからも、だましだましやってきたのに・・・。
この先にあるOwen Point を是非見に行きたいと思っていたからこそ、
海岸線を歩こうと決めたはずが、断念せざるを得なかったのが悔しかった。
この時既に、次なる計画を考えてはいたのだが・・・。
来た道を戻り森のトレイルに入ってThrasher Cove キャンプ場へと向かう。
いよいよ明日は最終日だ!!

  Day 7 6月15日 晴れ 
     
Thrasher Cove Camp場 〜 Gordon River トレイルヘッド (約6km)
     早朝トレック 
Thrasher Cove Camp場 〜 Owen Point (往復約6km)
  朝4時半を廻って目覚ましで起きる。今回のトリップで一番の早起き。
今日はいよいよ最終日!キャンプ地からトレイルヘッドまでは6kmほどなのに
これだけ早く起きたのには理由がある。
昨日見ることが出来ず悔しい思いをしたOwen Point へ早朝トレックをするのだ!
キャンプ場から海岸線を歩けば片道3kmでそこへ出れる。
そして昨日は水位に泣かされたが、
この日は一日でもっとも水位の低くなる干潮が午前6時過ぎ。
歩行可能場所が一番多くなるはずの時間帯を狙った。
岩場などで、もしルート探しに時間がかかったとしても充分な時間もある。
荷物もテントに残して必要最低限のものしか持たずに歩くので楽チン。
(デジカメは相棒のものを借りていく)
ただ、相棒は行かないと言うので無理をせず、
ダメな場合は引き返して来ると約束をして5時前に早朝単独トレックに出発!


夜明けのウエストコースト


朝日を浴びる普段は島であろう陸地
  まだ薄暗いうちに歩き出す。前日波が打ち寄せていた場所がすべて歩ける。
潮の満ち干きって本当に凄いと感心していると東の空が明るくなる。
どんどん明るくなってきて、しばらくその方向を立ちつくして眺めていると、
山の稜線から日が昇ってきた。眩しい!!
先を目指そうと振り返り、朝日を背に浴びながら進んでいく。
前日の高波が信じられないほど穏やかな海。
ここまで常にキャンプ道具一式の入ったバックパックを背負って歩いてきたので、
異常なほどに身体が軽い。
大岩の間も丸太が積み重なった場所も軽々越えていく。
時間に随分余裕をみて来たけど、これなら結構早いかも?
などと思いつつ足を進める。


ついにOwen point に到着!


光の中には海があるけど見えない・・・。


反対側まで歩いて抜けられる


長い時間をかけ侵食された地形


すぐ傍は太平洋


帰路につく前に最後にもう一枚
  歩き始めて1時間、6時直前にOwen Point に到着!
予想よりも早く到着することが出来た。
ここは侵食によって削られた岩が貫通していて
干潮の時に限っては歩いて抜けられるのだ。
到着後一人でウロウロ歩き回って撮影しながら穴もくぐる。
「やっぱり来ておいて良かった」と思う。
行きたかったのに行かないと後々悔やむだろうから。
30分ほどここで過ごし、朝の光の中にあるこの場所をあとにする。
帰りもやはり1時間で戻ることが出来た。
ゆっくりと朝食を摂って9:20に最後のトレッキングに出発!


最終日にして山登り風になる


山の中に運び上げられた船のエンジン
  Thrasher Cove キャンプ場からはハシゴとスイッチバックで一気に登り、
少し下って標高150m辺りのGordon River へと続くメイントレイルに入る。
その後はだんだん標高が上がっていき山の中風になる。
今までの「とにかく水分豊富なRain Forest 」とはちょっと違う感じ。
WCTの最高標高地点(230m)もこの山の中にある。
この日にすれ違う人達は本日歩き始めた人たち。
荷物満載のバックパックはでかく、なんと言ってもまだ格好が綺麗。
ある橋の上ですれ違ったカップルはなんだかいい匂いがした。
自分達は彼らに「あいつら臭い!」とか思われていたのかな?
そして徐々に下っていき74kmの指標を過ぎるといよいよ終りは近い!


最後にGordon River をフェリーで渡る


6日前に訪れた場所にて達成!の撮影
 

75km・・・、ついに南のトレイルヘッドに到着!
「やったー、歩ききったぞ〜っ!!」
正直に心からうれしかった。
この達成感は歩ききった人にのみ与えられるものだろう。
Gordon River を渡るためのフェリーを待つ間も自然に笑顔がこぼれる。
川を渡してもらい、先住民の居留区の立ち並ぶ家々を見ると、
突然人間の生活圏に戻って来たような気がする。
今までとのギャップが「もう少し自然の中に居たかったかも?」と思わせる。
トレイル使用許可証の返却などのために立ち寄った
インフォメーションセンターで、係員から最後に「それじゃあ、また来年ね。」
と別れの言葉をかけられたのが印象的だった。

車に乗りバンクーバー島を走り抜け、フェリーに乗って本土へ。
そこからバンクーバーへと車での移動距離の速さに感嘆してしまう。
そしてバンクーバーのダウンタウンが見えた時、
普段は緑の多い都市だと思っているのにも関わらず、
今回は「ビルだらけだ、ここちょっとヤバイよな・・・。」と思ってしまった。
人間生活する環境で同じものを見ても反応って変わるものなんだ。
ウィスラーへ戻る道が工事のため閉鎖時間があるのでバンクーバーで夕食。
帰宅は結局夜中1時頃。 帰宅後のシャワーが最高に気持ち良かった。
そしてソフトハウスではなくしっかりした壁の家でベッドにもぐり込む。
普段の生活では当たり前のことに幸せを感じた夜になった。
お休みなさい、お疲れ様。


余談ではあるが自分達が驚いたのは1週間で出したゴミの量。
小さなジップロックで圧縮したせいもあるが、その一袋だけだったのだ!
ゴミを持ち歩くのが嫌だったので準備の段階でできるだけ余分な
パッケージなどは外しておいたのだが、 ここまで減らせるとは思っていなかった。
普段の生活ではスーパーの袋にあっという間にゴミが溜まってしまうのに。
ゴミを減らす生活も心がけないといけないな・・・。


  ウエストコーストトレイルを歩き終えてみて

事前にトレイルについて調べているとかなりハードということだったが、
歩き終えてみるとそれほどでは無いのでは?というのが正直な感想。
歩いている最中はしんどかったくせに、終わるとそんなこと言うのは人間の性!?
確かに重い荷物を背負っての泥道やハシゴ歩きは体力もいるし疲れる。
でもそれがWCTの面白さでもあって、アスレチック気分で楽しくもある。
始めは本当にきつかった・・・、でも途中から面白くなってくるのだ!
標高差もさほど無く、足場は悪いがフラットに近いトレイルが多い。
日数に余裕を持ち時間さえかければ大抵の人は踏破できそうな気がする。
あんまり気軽に来られてしょーもない救助をしたくない公園管理者達の
気持ちもわかるような気がするので、さすがに誰でもOKとは言わないけれど。

みんなの支払うトレイル使用料でボードウォークなどの設備を
充実させているから難易度はだんだん下がってきている気がする。
実際歩き易いしっかり整備されたトレイルの脇に
「以前はみんなここを歩いていたんだろうな、
雨の時に重い荷物背負ってここを歩くことになったらヤバそう!」
と思える箇所も無数にあった。
例えばいかにも滑りそうな斜めに置かれた丸太の上とか・・・。
設備といえばビーチウォークの入り口!!
よくわかるようにしているのは理解できるが、
沢山のブイがぶら下がり過ぎて景観を損ねているのが少々残念ではあった。
でもこれも迷われて海に取り残されでもしたら救助する方は大変だもんなぁ。
人の集まる所、安全面を考えるとああなってしまうのかな。

しかし難易度設定批判などは実際の所どうでも良くてあそこは「いい所」。
機会があれば是非訪れてみて欲しい場所。
ある程度安全にカナダの雄大な大自然に触れることのできる場所。
歩いている真っ最中には「もう嫌だ!」って思ったりもするけど。(笑
海岸線を歩くトレッキングというものは今回初めてだったがあれは面白い!
山に登っていくハイキングでは味わうことの出来ない魅力が満載。

そしてできれば余裕を持った日程で歩きたい。
日数を減らせば食料などの荷物は少なくて済む。
しかし一日の行動時間と距離が伸びて難易度は上がる。
「難関克服派」にはそれもいいかもしれない。
しかしゆっくり歩き、周りを見回す時間をとるからこそ見えてくるものもある。
脇目も振らずにこのトレイルを駆け抜けてしまっては、
あまりにももったいないと思うのだ。
それくらい日常生活からはかけ離れたものを魅せてくれる場所である。
のんびり行く場合、その日数分の食料は
自分自身で背負って運ばなければならないけれど。
高いトレイル使用料も支払っているし、ちょっとでも長くいてやろう!
・・・なんてこと言う自分は貧乏性丸出しだ。(笑

とにかく一度は歩いてみて欲しい。
時間と体力の許す範囲でこのトレイルを満喫してしまおうではないか!!

                           2004 Summer

TOPへ

Home Pageへ△